一時は有利とされていたケイコ・フジモリ議員は、オジャンタ・ウマラ候補との接戦に敗れた。
だが、48%の支持を得ている存在感は大きく、今後の活躍におおいに期待を寄せるところである。

asahi.com 2011.06.07 を転載

ケイコ氏が敗北認める ペルー大統領にウマラ氏当選確定

南米ペルーで、5日にあった大統領選決選投票の開票結果を受け、フジモリ元大統領の長女で国会議員のケイコ・フジモリ氏(36)が6日、敗北を認めた。すでに勝利宣言をしていた左派で民族主義者の退役軍人オジャンタ・ウマラ氏(48)を祝福し、ウマラ氏の当選が事実上確定した。

ケイコ氏は6日夕、選挙事務所で記者団に対し、自らの敗北を認めた後、「我々を支持してくれた48%の国民を代表し、今後も国益のために努力したい」などと語った。

続いて、ウマラ氏が滞在しているリマ市内のホテルを訪れ、テレビカメラを前にウマラ氏と握手をした。2人は一言も交わさず、ケイコ氏の表情はややこわばっていたが、記者らがはやし立てると、抱き合って和解の姿勢を示した。