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【バイオプレート通信】2010年11月10日号 を転載

腰痛を訴えて医療機関を訪れても、これといった原因が見つからないストレス性の腰痛。

精神科による療法が注目されていますが、ストレス性の腰痛は下アゴのズレと関係していることをご存知ですか?
今回はストレス性腰痛と下アゴのズレについてお話ししましょう。

■ストレスによる慢性腰痛の原因が明らかに!

腰痛にはさまざまな原因が考えられます。

骨格のゆがみや、けがによる腰椎の異常から起こる腰痛、内臓疾患から起こる腰痛、そして、ストレスによる腰痛です。

腰痛は、複雑に原因が関係していることもあり、約8割が、原因不明と診断されています。

特にストレスによる腰痛は、検査をしても異常がみられず、原因不明とされてきましたが、近年、痛みをコントロールするドーパミンシステムの異常によることが分ってきました。

ドーパミンシステムとは、ストレス性腰痛を研究している大学教授の解説によると、「脳が痛みの刺激をキャッチすると、フェイジック・ドーパミンが放出され、その作用でμ(ミュー)オピオイドという物質が産出されて痛みが抑制される」ことです。

日常的にストレスを抱えている人は、フェイジック・ドーパミンが十分に分泌されず、μオピオイドも十分に産生されません。

つまり、ストレス性腰痛は、何らかの痛みの刺激が働くと、痛みの抑制機能が働かず痛みが増幅されて起こるといえます。

最近は、整形外科と精神科の連携システムを整え、痛みの仕組みに作用する薬剤を投与する治療方法が注目されています。

しかし、現在この治療を実施している医療機関は極めて少なく、ストレス性腰痛の治療のほとんどは、対症療法のみを行っています。

ここで、もっと注目していただきたいのが、下アゴのズレです。下アゴのズレは、ストレスと深いかかわりがあり、慢性腰痛の原因の一つとなっていることをお話しましょう。

■下アゴのズレを正せば、ドーパミン分泌が正常に!

下アゴにズレがあると、頬の筋肉(咬筋)がたるみます。そのたるみをとるために、脳は自律神経の交感神経を優位にし、頬だけでなく全身の筋肉を収縮させます。

交感神経が常時優位になるということは、脳内が常にストレスを感じている状態となります。この状態は、下アゴのズレを正さない限り続きます。

さらに、下アゴのズレが起こると、脳へ血液を送る血管の左右一方が細くなり、血流に偏りが生じ、血流量が半減します。

脳内のストレス、血流量の減少は、ドーパミンの分泌量を減少させる主な原因です。

つまり、下アゴのズレは、ドーパミンの分泌量減少を起こし、ストレス性腰痛の原因となる可能性が高いと考えていいでしょう。

社会生活の中で、特にストレスを感じていなくても、下アゴのズレにより脳内にストレスがかかり、ストレス性腰痛を発症する場合があることを知っておくことが大切です。

大学などの研究機関でラットやマウスに行った実験では、「咬合障害がドーパミンの放出量に変化を与える」という報告がされています。

下アゴのズレを治療し、下アゴの位置が正常になると、交感神経の興奮はおさまり、副交感神経が作用し縮んでいた咬筋がのびます。

すると、A-10神経系を通じ大脳辺縁系に作用し、ドーパミンの分泌が増え、痛みの抑制機能が働きます。

整形外科と精神科の連携システムで行う治療は、抗うつ剤が処方され、ドーパミン分泌を増やしていきます。
ストレス性腰痛はうつ病ではありませんが、薬物治療は抗うつ剤が用いられます。

当クリニックのバイオプレート治療は、独自開発のプレートを用い、下アゴを正常な位置へ導く治療法です。投薬の治療ではありませんので、副作用などの心配はありません。