「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成24(2012)年8月6日 通巻第3715号 を転載
谷開来の裁判は7日から安徽省合肥で開始されるが
ヘイウッドの遺族と英国大使館員の傍聴が許可される模様
谷開来(薄煕来・前重慶市書記夫人)が英国人ヘイウッドを毒殺したのは、2011年11月14日。重慶副市長兼公安局長の王立軍が亡命未遂事件をおこさなかったら、この殺人が表沙汰になることはなかった。
判決は既に決まっている。死刑、ただし執行猶予付き。つまり無期懲役。江青夫人と同じある。
谷開来夫人は薄煕来家の執事とともに裁かれる予定で、安徽省の弁護士もつくが、起訴状さえ公開されておらず、しかも裁判は二日間で閉廷の手はずとウォールストリートジャーナルが報じている(5日)。
薄煕来自身の「紀律違反」の裁判はまだ開廷時期も場所も明示されておらず、おそらく秋の党大会以後になるだろう。
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