10月16日、港区青山公園において、頑張れ日本!全国行動委員会(田母神俊雄会長)、草莽全国地方議員の会(松浦芳子代表)事務局が主催し、中国による領海侵犯および中国からの圧力に屈した民主党政権に対する抗議活動が行われ、三河台公園までのデモ行進と中国大使館への直接抗議が行われた。
今回の抗議活動は、去る10月2日に渋谷で行われた同様の主旨に続くものだが、参加者の数は前回の約2600名を上回る5800名ほどに達した。
また、同時にインターネットで生中継しているニコニコ動画などでの視聴者は1万人を超えた。
集会 青山公園 南地区
午後2時からの予定だったが、参加者たちは早くから詰めかけ、定刻過ぎにはすでに2000人ほどになっていた。登壇者は、主催者側の関係者および賛同者であるジャーナリストや文化人たちが続いた。
日本ウィグル協会代表のイリハム・マハムティ氏は、「尖閣での領海侵犯事件は小さな島の問題ではない。日本の問題であり、中国の軍事増強に脅威を抱いているアジア諸国の国々の問題です。中国共産党の他国への侵略を許してはならない。」
ジャーナリストの山際澄夫氏は、「尖閣で起きた事件は、悪質な公務執行妨害罪であり、日本の主権を侵害した。処分保留だから未決だけれども、政府は中国の圧力に屈し、事実上無罪放免とした。
実は10月12日に最高検に行き、釈放された漁船船長を公務執行妨害罪で訴える刑事告発をしてきた。不受理となれば、検察審査会に不服申し立てをする。」と決意表明。
午後3時30分ごろ、青山公園から三河台公園にかけてデモ行進がスタートした。
中国大使館付近
15:50
六本木ヒルズから中国大使館の周辺にかけて警察車両が拡声器で「この通りは間もなく大勢の人たちで混雑します。駐輪している自転車バイク等は思わぬ事故の元になりますから速やかに撤去してください」と広報し、約50メートル間隔で20名ほどの警察官が一個団体としてそれぞれ待機している。中国大使館近くの道路わきにはスライド式のバリケードを設置していた。
16:46
がんばれ日本・全国行動委員会の車が接近すると警察官によってバリケードが広げられ、そこから先への通行は制止され、警察の誘導に従い側道に車を駐車した。その後、永山英樹さんが近隣の住民に対して、今回の抗議活動の主旨説明と大音量に関するお詫びが述べられ、理解と協力を呼びかけた。
中国大使館前でのデモは許可されなかったので、参加者各自が通行人として5人ほどの単位で大使館正面から抗議の声を上げるという行動になった。その人垣の行列は数百メートルにもおよび、ひと目では確認できない状態に伸びていた。
こうした対応はあらかじめ主催者側と警察当局の間で協議されていたが、数千人にもおよぶ市民が感情表現する中には、歩道にはみ出してしまうニアミスもあった。そのつど警察官によって指導されるが、総じて警察官はこの抗議活動に対しては好意的であった。あなた方を取り締まりの対象にしたくはないので我々の指示に従ってください、と再三にわたって参加者に呼びかけ、参加者たちはそうした指示に率直に従って行動したため、大きな混乱は起こらなかった。
抗議活動開始
17:05
参加者それぞれが、自分の思いを大使館に向けて大きな声で叫んだ。
「尖閣は日本の領土だ!侵略を許さないぞ!」
「シナ共産党は日本から出て行け!」
「我々は一致団結して戦うぞー!」
17:33
がんばれ日本・全国行動委員会の田母神俊雄会長が抗議文を読み上げ、中国大使館のポストに投函した。
その後も少人数に分かれたグループ単位で、向かい側から大使館に向けて抗議の声を上げた。数千人にもおよぶ参加者全員が終わるまでおよそ4時間はかかった。
近年目に付くことだが、こうした集会の参加者に若年層や女性参加者が増えた。この日の参加者の中には子供を抱いた若い夫婦や車椅子に乗った人もおり、女性高齢者にいたっては「次は1万人デモだよ!」と意気軒昂なグループもいた。
至って平和な運動会のように元気に溢れた抗議活動であった。
今回は海外のみならず国内のメディアも多く取材していたが、果たしてどれほどの報道がなされるのか興味あるところだ。
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