水俣病救済、早期締め切りに慎重 蒲島知事
蒲島郁夫知事は21日の定例会見で、水俣病特別措置法に基づく救済制度の申請期限について、「あたう限り(できる限り)すべての人々を救済するとした特措法の精神を大事にしてほしい」と述べ、早期の申請締め切りに慎重な姿勢を示した。
知事は「いずれ期限が来るのは避けられない」としたが、「来年3月末で申請を締め切るという話は国から聞いていない」と明言した。特措法に関しては「二度とつくろうとしても無理。それぐらい貴重な法律」と強調し、「法の精神を大事にしてほしい。期間は限られるだけに、制度の周知徹底に努めている」と語った。(亀井宏二)