山村明義の神代のブログ 2012-06-05 を転載

「中国人スパイ」はこれからも絶対に捕まらない!

「中国人スパイ」とは何か?

それは、日本にごく普通に住んでいる中国人の「工作員」のことである。
中国から日本へ仕事に来て、日本で暮らす中国人は、すべて「中国人スパイ」だと言える。彼らは共産党の一党独裁体制である本国に、何らかの日本の情報を送っているという意味で「スパイ」なのだが、日本においてはその人々を「スパイ」とは呼ぶことはできない。何故なら日本には「スパイ防止法」がないからだ。

一方、中国には「国家機密法」があり、最高死刑が処される。つまり、中国人はいくら日本で重要な機密を取っても罰されないのに、日本人が中国で多少の情報を取ると、即座に「スパイ」として見なされ、厳しい刑を受けることになる。「何とアンフェアな」と言うかもしれないが、それが事実なのだ。

今回、在日中国大使館に長年勤務していた李春光一等書記官は、ウィーン条約に違反する「外交官の商行為」を行っていたという容疑があり、警視庁にマークされていた。彼は中国軍の総参謀2部という部署に勤めていたことから、日本で経済情報を本国に送っていた可能性は極めて高いのだが、日本ではこのことを罪に問うことが全くできないのだ。

よく日本人で、「こんなことは外交官では当たり前」とか「日本は戦争に負けたのだから、外国に何をされても当たり前」などと、したり顔で語る人がいるが、これは明らかに間違っている。日本だけが国際的に特殊なのである。

しかし、日本のマスコミは日本がいかに不公平な立場に置かれているかを報じないし、何より日本の警察も「スパイ」という定義すらない日本では彼らを「スパイ罪」としては絶対に逮捕できない。

彼らはもともとGHQという外国連合軍から許可されて事業を始めたその縛りが取れていないからだ。
戦後日本の過去の暗黒の歴史がそうであったように、このままでは中国だけでなく、韓国やロシアなど周辺諸国に、日本の重要な情報はダダ漏れの状態になるだろう。

私は断言しておきたいが、現在の日本のシステムは、外国人に対してすべて性善説で成り立っており、いかに日本に不利益なことをしようと、罰されずに本国に送られるのが関の山である。
もうそろそろ戦後67年が経過するのだから、日本も国際的に一人前になるべきである。

 
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