いくら同数だからとはいえ、くじ引きで当落を決めることはないだろう。何とか議席を取ろうと当事者は必死の思いだろうが、悔やまれるのは票を投じた有権者だ。それをくじ引きで決められては悔やみきれないだろう。定数はあるだろうが、同票なら両者共に当選者とし、臨時的措置として定数を増やしてもいいではないか。いくら「マツリゴト」とはいえ「くじ引き」だけはやめてほしい。

読売新聞 7月27日(水)12時53分配信 を転載

渋谷区議選、1票差当選に無効裁決…くじ引きへ

東京都選挙管理委員会は27日、今年4月の統一地方選の渋谷区議選(定数34)で、1票差で落選した候補が開票結果を不服として行った審査申し立てに対し、最下位の当選を無効とする裁決をした。

裁決が確定すれば、くじ引きで当選者が決まる。

申し立てたのは、元区議会議長の松岡定俊氏(56)(自民)。松岡氏の得票は1134票で、最下位で当選した小柳政也氏(44)(みんな)と1票差だった。松岡氏は渋谷区選管に異議を申し出たが棄却されたため、都選管に申し立てていた。

都選管は今月2日、全投票用紙を再調査した結果、小柳氏の有効票に「こやなぎしずお」と読み取れる1票があった。「しずお」が名の別の候補がいることから、都選管は無効と判断。両氏の得票は同数となり、小柳氏の当選を無効とした。