屈辱の世界史年表:月刊アカシックレコード110104を転載

■続・劣等感共同体~月刊アカシックレコード110104■
外的客我(推測による自己像)は「他人は自分をこう思っているはずだ」という思い込みであり、けっして「他人が自分をどう思っているかを客観的に調査した結果」ではない。
韓国と中東諸国では、1980年代から2000年代にかけて急激に学校教育が普及し、学校で国民として「屈辱的な世界地図と年表」をくり返し見せられる子供が急増したため、社会的にも個人的にも外的客我が著しく不安定になった。

その結果、彼らは外的客我を強引に向上させようとして、しばしば誤った思い込みに基づいて、結果的に自分たちのイメージダウンにしかならないような奇妙な行動をとるようになった。
彼らの“異常行動”の大半は「世界地図・年表原因説」で説明できる(2011年1月4日頃配信予定)。

【政局>政策】
2011年1月1日放送のテレビ朝日『朝まで生テレビ』「激論! 萎縮する日本! ~行き詰まりからの脱却」( < http://www.tv-asahi.co.jp/asanama > )
では、「マスコミが政局と政策をごちゃまぜにして扱う」「政局のニュースはもういいから、政策論争をすべき」といった意見が相次ぎました。
しかし、「政策」のニュースはTV視聴者や新聞読者の感心を得ることはできないのです。

たとえば、豊臣秀吉の最重要政策は太閤検地ですが、これがNHK大河ドラマで描かれたことは一度もありません。大河ドラマが描く秀吉のエピソードでもっとも視聴者の関心を呼ぶのは、秀吉と徳川家康が対立したとき、秀吉方に付いた大名がだれそれで、家康方に付いた大名がだれそれで、結局どっちが勝った……といった「政局」のドラマです。

ですから、日本のマスコミが、政策論争そっちのけで、政局のニュースばかり追いかけるのは当然です。悪いのはTV視聴者と新聞読者、つまり国民です。
2005年9月11日の「郵政選挙」で投票率が高かったのだって、国民が自民党の掲げる郵政民営化という政策の内容を理解して投票したからではなく、「政局的に面白かったから」でしょう。国民は政局のニュースには飛び付きますが、政策のニュースにはあまり関心がないのです。

【中国軍の尖閣上陸計画?】
日本政府(仙石由人官房長官)が、尖閣諸島沖の日本領海に侵入した中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりした「尖閣沖衝突事件」で、漁船の船長をいったん逮捕しながら突然釈放したのは、「あのまま船長の身柄の拘束を続けていたら、中国軍が尖閣諸島に上陸していただろう」と思ったから(2010年12月23日放送のNTV『action!』)。

中国側の非を証明する、事件を撮影した「尖閣ビデオ」を日本政府が公開したがらなかった理由は2つ。1つは、漁船の船長が酒に酔ってみっともない行動をして「中国の恥」をさらしていたので、中国側がそれを世界に見られたくないと日本に要請したこと。もう1つは、日本側が「衝突から逮捕まで、巡視船が漁船を12時間追いまわしたことが『中国いじめ』と受け取られる恐れがあると思ったこと(前掲のNTV『action!』)。

ただ、「あのまま…拘束を続けていたら、中国軍が…上陸しただろう」と判断したのは軍事や外交の専門家ではなく、中国共産党青年団(胡錦濤国家主席の出身母体)にコネを持つ元左翼の活動家(仙石長官の密使として、細野豪志衆議院議員に同行して訪中した人物)だったので(前掲のNTV『action!』)、当時の政府の判断が正しかったとは、到底思えません。

中国軍が尖閣にいったん上陸したあと、日米の圧力を受けて退去すれば、それで日本の尖閣領有権が確定したわけで、ある意味で、日本は(軍事音痴の仙石氏と元左翼のせいで)千載一遇の好機を失ったと言えます。米太平洋艦隊を指揮する米海軍大将は「中国軍は、400発の核兵器を除くと、ほかの装備は中東・アフリカ並み」と軽蔑しており、米海軍に威嚇されれば退去することが確実……というか、そもそも上陸できない可能性すらありますから(2010年12月19日放送のテレビ東京『日高義樹のワシントン・リポート』「東シナ海でアメリカ海軍はいま」 < http://www.tv-tokyo.co.jp/hidakayoshiki/bn_20101219.html > )。

【やらせ砲撃?】
2010年12月4日、米国内の反対で停滞していた米韓自由貿易圏(FTA)交渉が両国政府間で妥結。理由は、「2010年11月の北朝鮮による韓国ヨンピョン(延坪)島砲撃事件により、米韓関係強化が必要」になって、米国内の反対派が沈黙したから、とか。
もしかすると、砲撃事件は米国が北朝鮮に依頼したやらせた“やらせ”では?

砲撃事件のお陰で、米国は「北朝鮮の脅威に備えるため」という大義名分で中国の反対を押し切って中国に近い黄海で、砲撃事件直後に米韓合同軍事演習を敢行(して、中国軍の情報を収集)することもできたし、米国にとってはまさに「北朝鮮さまさま」。
地政学上、米国は韓国より北朝鮮を同盟国にしたほうが有利なので(小誌2010年11月2日付トップ下コラム「●哨戒艇沈没事件の真相」 < http://ameblo.jp/akashic-record/day-20101102.html > )、砲撃が“やらせ”だった可能性はかなりあると思われます。
 
 
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